コンタクトレンズが眼鏡より優れているところ

「どうしてコンタクトにしようと考えたんだい?」

眼鏡をコンタクトに取り替えることに決めた私に友人が質問してきます。

「逆に聞くけど貴方は中学生の時にコンタクトにしたのはどうして?」

友人は中学以来のコンタクトレンズ愛用者です。

「中学生は多感な時期だろう。見た目はやっぱり気になったしね。まぁ親の勧めもあったけど」

友人は恥ずかしそうに頬を掻きました。

十代の若者が視力低下に悩んだときに、眼鏡よりコンタクトレンズを選ぶのは他人の視線を気にしてのことが多いようです。

「でも君はもう見た目を気にする年齢じゃないだろう」

私も友人もともに三十代。

ある意味、眼鏡もファッションの一部にしてしまえる歳です。

「実は私は左右の視力がかなり違うんだ」

私がそう説明すると友人はすぐに理解したようでした。

「ああ、なるほどね。確かに左右の視力に大きな差がある場合、コンタクトレンズの方が眼鏡より視力矯正に効果が高いというからね」

「そうなのさ」

実際、自分と同じように左右の視力に差のある人物に眼鏡とコンタクトの着用時の違いを聞いてみると、コンタクトレンズの時の方がはるかに景色が自然に見えるとのことでした。

コンタクトレンズの視力を矯正するという機能は眼鏡と同一です。

しかし眼に装着したり取り外したりする際の手間を考えると眼鏡よりはるかに面倒な代物です。

何せ眼鏡はただ掛けるだけで良いのですから。

取り扱いに注意も必要です。

それなのに何故コンタクトはこれ程人気があるのでしょう?

一つには眼鏡は自分の眼と全くの別物であるのに対し、コンタクトは直接眼に触れさせて使用するので、眼と一体化しあたかも自分の眼の一部になったかのように感じられることが挙げられるでしょう。

「確かにコンタクトレンズは眼鏡より優れている点は多いよな」

コンタクト愛用者の友人の呟きに私は同意ます。

「そうなんだよ。眼鏡とコンタクト両方を使用している人に聞いたんだけど、視野が制限される眼鏡よりコンタクトレンズの方がかなり左右を幅広く見ることが出来るらしい。それにコンタクトは眼鏡と違って曇ったりしないしね」

実際車の運転中に眼鏡が曇って冷や汗をかいた経験が私にはあります。

「何よりも風景が歪まずに自然に見えるのが最大の魅力かな」

友人はそう話を締めくくりました。